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基礎知識・コラム

2019/03/20

太陽光発電投資をする上で重要になる設備利用率とは?

太陽光 価格

太陽光発電投資において重要になってくるのが設備利用率です。FIT法で電力の買い取り価格が定められてから注目されるようになった設備利用率は、中古太陽光発電所を探す上でも判断材料となってきますので、ここでお話ししておきます。

 

設備利用率とは

パネルが定格で、正味何時間分の発電をしているかの割合のことを言います。日本の一日の日射量は全国平均でおよそ3.5kWh/m2、つまり1kWhの光エネルギーを3.5時間得ていることになります。24時間のうち太陽の出ている間でも日射角度も考慮すると3.5時間くらいが正味ということになります。もう一つ考慮しなければならないのが熱や配線、パワーコンディショナーでの発電効率のロスです。パネルは太陽光による温度上昇でどうしても発電が落ちてしまいますし、また発電設備全体で考えるとおよそ2割程度はロスが出てきます。

つまり、平均日射量3.5kWh/m2、発電設備のロスが2割程度の場合だと、1日あたりの太陽電池の発電量は以下の計算になります。

3.5kWh/m2×0.8=2.8kWh

定格1kWで2.8時間発電したのと同じということになります。設備利用率を算出すると、

2.8時間÷24時間=0.117=11.7%となります。

 

実際の発電は想定より大きくなる

3.5kWh/m2は地面に水平に光が当たった場合の数値になります。太陽光発電設備はそれを想定し、パネルに角度をつけて設置するようにしているので、実際には日射量は3.5よりも大きくなります。また発電設備の技術の向上もあり、配線やパワーコンディショナーでの変換ロスも抑えられるようになりました。

太陽光発電所の設備利用率は平均して12~13%と言われています。近年では過積載をすることで、発電利用率を14%以上にあげることもできるようになりました。

逆にいうと、それらの要因もありFITの買い取り価格を見直す流れになり、近年はますます価格が下がっている傾向にあります。中古太陽光発電所を購入する際はそれらの動向も踏まえ、探すと良いでしょう。