太陽光システムでできる発電量はいったいどのくらいかかるのか気になるところかと思います。日本での平均発電量は1,140kWhとされているそうですが、実際には天候や設置する環境、システムの性能などによって変わってきます。
「kWh」って何?
先ほどで出てきた「kWh」という単位あまり見慣れない単位ですよね。これは「キロワットアワー」もしくは「キロワット時」という呼び方で一般的には1時間当たりの消費電力(kw)を表しております。
ですが、太陽光の場合は少し意味合いが変わってきます。太陽光の場合の「kw」は発電能力を表しており「kWh」は太陽光システムの発電量を表しております。そして、この「kWh」は単純に1時間の発電量を表しているだけでなく、さまざまな損失係数が間に入り導き出すことが出来ます。
この損失係数の要素は主に以下のものになります。
・設置する太陽電池モジュールの枚数
発電量は太陽電池のモジュールの枚数で発電量が異なってきます。多ければ多いほど多く発電してくれます。
・太陽電池モジュールの変換効率性能
このモジュールの変換効率とは、太陽から受けた光エネルギーをどれくらい電気に変換してくれるかといった値になります。この変換効率によって発電量は変わってきます。
・パワーコンディショナーの変換効率性能
パワコン自体が与える影響というのはそこまでないみたいですが、計算していく上でこの変換効率も見ておいたほうがいいでしょう。
・太陽電池モジュールを設置する方角や角度
太陽光パネルを設置する方向として最適な方向は真南とされています。逆に北に取り付けてしまうとおよそ40%近く発電してくれなくなるので避けておきたいところです。
また傾斜としては20度~30度が最適とされており角度によっても発電量は変わってきますので注意が必要となります。
・天気
天気でも発電量は変わってきます。晴れの日はもちろん日があたっていれば発電してくれますが、雨や曇りの際はもちろん発電量は下がってしまいます。こういったこともあり梅雨時期は発電してくれないこともあるので注意が必要です。
・気温や気候
太陽光発電において一番の損失が出てしまうのがこの気温、気候になります。真夏の炎天下では特に損失が出てしまいます。
・太陽光発電システムを設置する地域
上記と少し内容が似てしまいますが設置する地域によって気温や気候がかわってくるため発電量が変わってきます。
このように発電の場所やシステムの性能などでロスが出ることがあります。物件を選ぶ際はそこを慎重に見ておくのも重要になってくるでしょう。