「PPS」という言葉をよくマスコミ等で聞いたことはないでしょうか。PPSとは「Power Producer and Supplier(特定規模電気事業者)」の略で50kW以上の特定規模の需要者に対して電気を供給できる事業者のことをさします。
PPS(新電力)とは?
このPPSが登場する以前は北海道電力・東北電力・東京電力・北陸電力・中部電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力この10社の電力会社によって電力供給の体制がとられておりました。ですが2000年に電力改革により電力が部分的に自由化され電力事業に手を出す事業者が増えてきました。この事業者を「PPS」と呼びます。この事業者はもともと電力を生成していたというわけではありません。石油会社や化学系企業、ガス会社などの自家発電設備を持っている企業が電力の部分自由化で新規参入した例がほとんどのようです。
〇今ではPPSの呼び方が変わっている!!
経済産業省は2012年3月に以前からPPSという呼び方がわかりづらいとの指摘を受けていたようでPPSを新しく進出した電力会社という意味で「新電力」と呼ぶようになりました。
今では、PPSより新電力という言葉の方をよく耳にしますね!
〇新電力会社の電力供給方法とは!?
電力全面自由化後、国内の電力事業の体制は発電事業・送配電事業・小売電気事業の3つの類型に分けられました。発電と小売供給を両方行う新電力会社ですが、実は発電設備を保有していないところも多くあるのです。発電設備がない新電力会社は、一般電気事業者や新電力会社の発電部門から供給を受けて稼働することが出来ています。
発電会社の中には太陽光や風力といったような再生可能エネルギーの電力を発電している会社もございますが、発電設備を持っていない会社はそうした発電事業者から再エネ電気の供給を受けているところもあるようです。
テレビ等でよく聞く「新電力」「PPS」について少しでもご理解いただけましたでしょうか?新電力に手を出す企業が今後もっと増えてくると考えられます。再生可能エネルギーが推進されている今だからこそ身に着けておいて損はない知識だと思いますので今回記事にさせていただきました。