まず、実質利回りと表面利回りの違いについて解説させていただきます。
●表面利回り
こちら簡単にいうと「ざっくりとした利回り」になります。単純に支出と収入のみで概算して出すものであり売電価格と年間発電量の予想を単純に掛け算して発電量を導き出し、投資額や投資予定期間など、はっきりした数字を用いて計算します。多くのサイトで掲載されているのがこの表面利回りになります。
●実質利回り
実質利回りは表面利回りの上にランニングコストを含めた現実的な収益力を示す指標のことを言います。つまり実質利回りを理解して行くには、ランニングコストの種類を理解する必要があります。
ランニングコストの主な例であげると以下のものになります。
・土地代
土地が賃貸の場合、こちらが発生いたします。また、売電契約をして所有物とする場合は固定資産税もかかります。
・メンテナンス費用
メンテナンスを怠ると売電ロスにもつながってしまいます。多くの産業用太陽光では草刈りがメインになって来るかと思います。雑草を放置しておくことで影ができてしまい思ったように発電してくれないことが有ります。他にも思わぬところでトラブルに繋がりかねませんのでメンテナンスは欠かせません。
・保険費用
自然災害の影響でパネルが破損してしまった。電力抑制がかかり売電ロスが発生したというトラブルをカバーするためにも保険への加入も任意ではございますがしておいたほうが良いかと思います。
○低圧の場合の実質利回りはどうなるのか?
ここに関しては物件によって変わってきますので断言はできませんがおよそ10%いかないくらいで考えて良いかと思います。株式投資やFX等と比較すると利益率としても申し分はないかと思います。
注意点:業者によって実質利回りの出し方が異なる
先ほど記したとおり実質利回りを求めるに当たってランニングコスト関わってきます。このランニングコストは業者によっては何が含まれているかが変わってきますので実質利回りを求める際は業者に直接お問い合わせすることをオススメいたします。