太陽光投資で売電収入を得た場合、当然ではございますが税金が発生いたします。今回は太陽光投資で得た所得にかかる税金についてご紹介させていただきます。
〇所得税についてとその算出方法
所得税は個人が得た所得に対して発生する税金のことを言います。売電収入を得た場合はこの「所得税」が発生いたします。計算方法としては、まず収入から経費を控除して「所得」を算出します。この所得から「生命保険料控除」「医療費控除」「社会保険料控除」等の「所得控除」を差し引き「課税所得」を出します。この課税所得に税率をかけたものが「納税額」になります。
①所得=収入 – 経費
②課税所得=所得 – 所得控除(生命保険料控除・医療費控除・社会保険料控除など)
③納税額=課税所得 × 税率
現在の税率は以下の通りです。
195万円以下の場合 税率5% 控除額0円
195万円を超え330万円以下 税率10% 控除額97,500円
330万円を超え695万円以下 税率20% 控除額427,500円
695万円を超え900万円以下 税率23% 控除額636,000円
900万円を超え1,800万円以下 税率33% 控除額1,536,000円
1,800万円を超え4,000万円以下 税率40% 控除額2,796,000円
4,000万円超え 税率45% 控除額4,796,000円
例:課税される所得金額が500万円の場合
500万円(所得金額)×0.2(税率20%) – 427,500円(控除額)で
572,500円が税額となります。
〇所得税の種類
所得税は10種類に分類されており①利子所得、②配当所得、③不動産所得、④事業所得、⑤給与所得、⑥退職所得、⑦山林所得、⑧譲渡所得、⑨一時所得、⑩雑所得になります。太陽光発電の場合、事業としてしていれば「事業所得」それ以外の場合は「雑所得」となります。複数の区分で所得がある場合、これを合算することになります。
以上、太陽光投資での所得税についてご紹介させていただきました。余談ではございますが、2015年1月1日から2017年12月31日分までは東日本大震災の復興支援費用に充てるため「復興支援所得税」を併せて所得税を申告・納付することになっておりました。このように所得税が年毎に変わることがありますので所得税納付の必要がある場合は調べておく必要がありそうです。