2012年に固定価格買取制度が導入されて、太陽光発電所の数は爆発的に増加しました。
その一方で、稼働を始めている太陽光発電所の売却を考える人が出始め、中古市場が少しずつ形成されてきています。
太陽光発電所を売却したい理由として、「償却などの目的を果たしたので保有している必要がなくなった」とか、「手元にキャッシュが必要になったから」といった理由が多く挙げられています。
発電量が予想を下回って採算が合わないとか、機器の故障などで思うように運営できないとか、そういった理由から手放す人はほとんどいないように感じます。
中古の太陽光発電所の購入を検討するにあたり、どのようなメリットがあるのか考えます。
■現行より売電単価が高い物件を探せる
2012年の制度開始から年々売電単価は下がり続けています。
中古の発電所ならすでに稼働を開始しているので、現行の売電単価よりも高いものを探して、見つけ出せる可能性があります。
■実際に稼働しているので、より正確なシミュレーションができる
新たに太陽光発電所の購入を検討する場合、シミュレーションをして収益の目安を立てると思います。
中古の太陽光発電所はすでに稼働の実績があるため、稼働前に立てていたシミュレーションよりもさらに正確に収益の予想ができます。
そういった点では、稼働前の発電所を購入するよりも安定した事業計画が立てられるので安心です。
■購入してから売電収入を得られるまでが早い
中古の太陽光発電所を購入するときは、基本的に名義の変更だけで済む場合がほとんどです。
経済産業省や電力会社、土地や売電収入の振込先などの名義変更の手続きを済ませることで、新たに太陽光発電所を購入するよりも早く売電収入を得ることも可能です。
今回は太陽光発電の中古市場と、中古で購入する場合のメリットについて書きました。
次回は中古で購入することのデメリットについて考えてみたいと思います。