太陽光発電への投資の魅力の1つとして、長期的に固定価格で電力を買い取ってもらえるというものがあります。
発電所を購入する際の支出をどれぐらいの期間で回収できるのかといった疑問や、20年経った後の発電所はどうなってしまうのか不安になりますよね。
今回はその2点について調べてみました。
■10年で回収、10年で利益
世の中には多くの太陽光発電所が存在しています。
そのほとんどは利回りなどを鑑みて、採算が合うものを建設していったものだと思います。
だいたい平均して利回りが10%あれば、最初の10年間は借り入れの返済に充てるなどして、残る10年間の売電収入は全て利益ということになります。
10%よりも利回りが高ければ費用の回収は早まり、低ければその分長引きます。
時間がかかればかかるほど、利益は少しずつ低くなります。
■20年経った後の発電所はどうなる?
固定価格買取制度とは、電力会社が電力を同じ値段で20年間買い取ることを義務付ける制度です。
なので20年経過した後は電力会社の義務がなくなります。
しかし制度自体が2012年に開始したものなので、今後どのような動きが出てくるか分からないのが現状です。
電力自由化
2016年4月から電力自由化が始まりました。
従来は地域の大手電力会社が独占的に販売し、電気をどこから買うのか選ぶことはできませんでした。
電力自由化によって、電気をどこへ売るのか、どこから買うのか、契約先を自由に選べるようになりました。
これにより売電先の数が増加しているので、20年後も引き続き売電できるのではないかと予想されています。
太陽光発電先進国であり、導入量世界一であるドイツでは現在、10円台での取引がされています。
したがって20年間の固定価格買取制度が終わった後の日本でも、売電が完全にゼロになる可能性は低いといえるでしょう。
太陽光発電への投資は、株式やFXのように資産の増減が激しい投資や、老後の生活に不安がある人にはおすすめしやすい比較的安定した投資だといえます。