世界的に地球温暖化が問題視されるようになってから、環境への配慮が企業や自治体によっても重要視するべき問題となってきております。そういったこともあり、環境に配慮したさまざまな制度が出てくるようになりました。今回ご紹介いたします『J-VER制度』もその１つです。その前にカーボンオフセットについて見ていきましょう。
○カーボンオフセットとは？
カーボンオフセットとは、人間の経済活動や生活などを通して排出された二酸化炭素などの温室効果ガスについて、削減しようと努力をしてもどうしても削減できない分の全部または一部を、植林・森林保護・クリーンエネルギー事業（排出権購入）などで、埋め合わせすることを言います。
企業がこのカーボンオフセットを行うには京都議定書等の法的拘束力を持った制度に基づき発行されるクレジットを用いる場合や、第三者の検証を受けた自主的な排出削減・吸収量クレジットを用いる場合などがございます。J-VERはこの後者の方に当たります。
J-VERとは国内の排出削減・吸収プロジェクトによる温室効果ガス排出削減・吸収量のうち一定の基準を満たすものを、クレジットとして認証する制度です。
以上、J-VER制度についてご紹介させていただきましたが、このJ-VER制度は平成25年4月に国内クレジット制度及びJ-VER制度を統合してJ-クレジット制度となっております。現在ではこのJ-クレジット制度を利用して温室効果ガス排出削減・吸収量のうち一定の基準を満たすものを、クレジットとして認証するということになっております。
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