今、需要が増えてきている「J-クレジット」についてご存知でしょうか。まず、J-クレジットについてみていきましょう。
○J-クレジットとは
J-クレジット制度とは、「削減・吸収できた温室効果ガスの量」という目に見えない価値を「クレジット」として見える化し、売買できるようにした制度のことを言います。現在では環境省、経済産業省、農林水産省によって運営しています。ここ数年の間で脱炭素の動きが世界的に見られ始めており、このJ-クレジットが注目されてきつつあります。このJ-クレジットを作る人を”創出者”、J-クレジットを利用するために購入する人を”購入者”と呼びます。
このJ-クレジットの購入方法はさまざまで、その中の1つに入札によるものもございます。そんな入札価格が年々上昇していくにつれ落札価格も上昇してきております。
○J-クレジットの落札価格について
再エネ発電落札価格(平均値)
第4回(2018年1月):1,716円
第5回(2018年4月):1,724円
第6回(2019年1月):1,830円
第7回(2019年4月):1,801円
第8回(2020年1月):1,851円
第9回(2020年6月):1,887円
第10回(2021年1月):2,191円
第11回(2021年4月):2,536円
※平均値は、落札価格に当該落札トン数を乗じた合計を総販売量で除したもの。
J-クレジット事務局:「J-クレジット制度について(データ集)」より
近年、脱炭素の動きが世界的に見られてきているということもあってかこのようなデータになっております。政府は今後、ブロックチェーンの導入も検討すると発表していることから今後も価格は上昇するのではないでしょうか。J-クレジットを資産として保有することも今後出てくるかもしれませんね。
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