2017年4月1日から施行される改正FIT法により、入札制度が導入されます。
入札制度、と言われてもピンとこない方が多いと思いますので、今回の記事で調べてみました。
■入札制度
2,000kW以上の太陽光発電設備を対象に入札制度が導入されます。
全国一律に入札が実施され、落札した案件が認定を取得でき、落札した価格が調達価格となります。
(初回は平成29年秋に実施予定)
一部の区分(太陽光10kW以上、風力20kW未満)を除いて、3年分の調達価格が設定されます。
けい
■入札制度の趣旨
入札制度においては改正FIT法上、経済産業大臣は
①買取単価について入札を行うことが国民負担の軽減につながる際に
②入札対象の電源区分等を指定することができ、その際には
③入札実施指針を策定することとしています。
入札実施指針において定めるべき事項は新FIT法に規定されていますので、新FIT法第4条第1項、改正法5条第1項、新FIT法第5条第2項などをこちらからご覧になってみてください。
■入札制度の概要
調達価格等算定委員会における、入札制度に関する主な意見は以下の通りです。
・当面の入札対象:2MW以上の事業用太陽光発電。
・実施時期:第1回は平成29年10月を目途に実施。
※試行的期間:平成29年度及び平成30年度(7月、12月を予定)、2年間で合計3回実施。
・入札量:第1回~第3回で合計1~1.5GW。第1回は500MW。
・上限価格:第1回は21円/kWh。第2回・第3回は第1回の結果を検証して設定。
・落札者の調達価格等:第1回~第3回においては応札額を調達価格として採用(pay as bid方式)。調達価格は20年間。
・運転期限は通常の事業用太陽光と同じ、落札後の認定取得から3年とし、運転開始期限を超過した場合には超過した期間分だけ調達期間を月単位で短縮する。
入札のイメージを図で表したものがこちらです。
今回の改正により試験的に導入されることとなった入札制度。
合計3回の実施でどのような結果が見えてくるのか楽しみですね。