太陽光発電所の設置を検討しているけれど、心配事が多くてなかなか事業を始められない方も多いのではないでしょうか。
特に地震や台風などの自然災害があった後など、発電量が低下していないか気になると思います。
土地付き太陽光発電の場合だと自宅から遠い場所に設置することが多く、場合によっては市外・県外にあることもあります。
そんな遠い場所に頻繁に行けない方には、遠隔監視システムの導入をおすすめします。
■遠隔監視装置の種類
太陽光発電所の発電量を監視するといっても、システムの種類や機能は多岐に渡りますが、計測方法で分類すると大きく2種類に分かれます。
1.電流値を測定するタイプ
2.パワコンや接続箱等から情報を取得するタイプ
この2つにどのような違いがあるのかを見ていきましょう。
■電流値を測定するタイプ
電流値を測定するタイプのものでは、CTセンサーと呼ばれる装置を電線に取り付けて、電線に流れている電流を計測します。
このタイプのメリットとしては、CTセンサーが対応できる容量であればメーカー問わず設置が可能な点があります。
設置の手間もそれほどかからず設置後の設定も簡単で、機器の価格も比較的安いため、導入するための費用を軽減できます。
しかしデメリットとして、細かな計測ができないという点があります。
1台のCTセンサーでパワコン2~3台分を計測するので、その内の1台だけが故障していてもモニター上では判別できません。
発電量が下がっても、天気が原因なのか機器の故障なのか、実際に発電所を見に行かないと分かりません。
■パワコン等から情報を得るタイプ
このタイプのものは、通信機能がついているパワコンや接続箱と、有線や無線で通信して情報を集めます。
メリットとして、得られる情報量が多いという点があります。
パワコン1台ごとの発電量や、エラーコードなども確認できるものもあります。
デメリットとしては、電流値を測定するタイプと比較すると、導入するための費用が割高になるという点があります。
価格や機能を比較して、自分の要望に合ったものを導入しましょう。