前回の記事でご紹介しきれなかった発電量アップの技を、今回も引き続き書いていきます。
前回の記事はこちら
■地上高を稼ぐメリット
前回の記事でお伝えした通り、架台を高くして地面からパネル表面までの地上高を高くすることでさまざまなメリットが得られます。
1.雑草の影響を受けにくい
2.草刈りがしやすい
3.影を避けやすい
4.パネル表面の温度上昇を緩和できる
5.積雪時に効果がある
この2番目から続きを書きます。
▼草刈りがしやすい
地上高が低い設備の草刈りなどの作業を行う場合は、草刈り機の刃を誤って架台や太陽光パネルに当てて傷つけてしまったり、最悪の場合には破損して買い換えないといけなくなったりします。
地上高をある程度の高さに設定することで作業スペースを確保することができ、安全に草刈りなどの作業を行うことが可能になります。
▼影を避けやすい
どんな太陽光発電所でも、影の影響が全くのゼロということはありません。
周囲の木々や引込柱など何かしらの影響は受けます。
地上高が10cmと1mとでは受ける影響の大きさが変わってきます。
少しわかりにくいかもしれませんが、図で表してみました。
▼パネル表面の温度上昇を緩和できる
夏になると地表の温度はかなりの高温になり、70度近くまで上がることがあります。
太陽光パネルの表面の温度が25度を超えると、発電ロスが発生してしまいますが、地上高を確保することによって熱がこもるのを防ぎ、温度の上昇具合を緩和することができます。
▼積雪時に効果がある
これは一部地域の方にしか恩恵がないかもしれませんね。
雪が降ってくると、パネル表面がつるつるしているので雪が積もり切る前に地面に滑り落ちていきます。
落ちた雪はパネルの際に積もっていくわけですが、地上高が高い分だけ許容量は上がります。
よほどの豪雪でない限りはこれでしのげると思いますが、豪雪地域の方は別途積雪対策をしたり保険に加入したりして発電所を守りましょう。