前回の記事で太陽光発電システムのメンテナンスの必要性や、維持費がいくらかかるのかなど調べました。
今回はメンテナンスだけでは避けようがない支出について調べてみました。
■修理・交換を要するもの
例えば周囲の草木が伸びているなら、定期点検で気付いてすぐに草刈りなどで対処できますよね。
しかし発電設備の機器そのものに異常が発生しているのを発見した場合、すぐに修理か交換を行わないと発電量の低下や最悪の場合漏電して火災が発生するなど、自分だけでなく他の人や設備に迷惑をかけてしまう可能性があります。
修理や交換対応が必要で、比較的金額の大きいものとしては太陽光パネルとパワーコンディショナーが挙げられます。
太陽光パネル
太陽光パネルには出力の大きさや素材によって耐久性や発電量に差がありますが、一般的には出力保証が20年以上の物が多く、設置から何も問題がなければ制度終了の20年後まで順調に発電を続けるでしょう。
しかし野外に20年間も設置しておくと、地震や台風でパネルが壊れてしまったり、カラスや人のいたずらで石を投げられてパネルが割れてしまうと修理や交換対応が必要になります。
パネルの出力保証は20年以上が主流だと書きましたが、一方で製品保証は10年がほとんどです。
メーカーによっては有償で15年や20年に延長出来たり、最初から25年間も保証してくれるメーカーもあります。
保証期間内で保証が適用される条件に当てはまれば、修理交換を無料でできるので大事なポイントです。
パワーコンディショナー
パワーコンディショナー(以下パワコン)は太陽光パネルが発電した直流の電流を、電力会社の系統に接続するために交流に変換する機器です。
10~15年ぐらいで故障か、もしくは交換が必要になるといわれています。
三相3線式の10kWのパワコンで40万円くらいしますので、5台で200万円くらいになります。
1度に全部が壊れることは多分ないので、20年の間にこれくらいの費用がかかると思っておいてください。
パワコンのメーカー保証は1~2年程度で有償で10年間に延長できるところがほとんどですが、中には20年間に延長出来たり、最初から20年保証がついている物もあります。
20年間で交換にかかる金額と、延長保証のどちらが価格とサービスで釣り合っているか、自分なりに考えて選びましょう。