2012年に固定価格買取制度が開始してから太陽光発電設備の導入量は爆発的に増加しました。
太陽光発電の普及とともに、トラブルやクレームの件数も増加傾向にあります。
数あるクレームの中からよくある事例を取り上げて今回の記事にまとめてみました。
■設置前のトラブル
太陽光発電のトラブルやクレームの内容として多いのは、設備設置前の段階で、特に契約関係が多いです。
販売店の営業担当者の太陽光に関する知識が乏しく、契約者との間に認識の違いが生じてしまい、クーリングオフや違約金などお金に関するトラブルが多いです。
他にも工事内容に対するトラブルとしては、
・施工業者の技術力が低くて満足いく工事をしてもらえなかった
・工事途中で見積もりにはなかった追加費用を請求された
・工事に伴う騒音などについて、近隣住民への許可を自分で取らなくてはならなくなった
などがあります。
他の業者と比べて極端に見積もりが安かったり高かったり、手続き関係をしっかりとできていない業者には注意が必要です。
太陽光発電システム販売業者の見極め方を書いた記事がありますので、こちらもぜひご覧になってみてください。
■設置後のトラブル
次は設備設置後のトラブルについて書いていきます。
・販売店が倒産もしくは事業撤退で連絡が取れなくなる
・パネルの反射光が眩しいと近隣から苦情がきた
などがあります。
▼販売店と連絡が取れない
これは一大事です。
販売店と連絡が取れなければ、設備に不具合が生じても対応してもらえなくなります。
自分で不良個所を見つけてメーカーに連絡するか、発電所の保守サービスを行っている会社に別途費用を払って委託することになります。
▼パネルの反射光
太陽光パネルの表面はつるつるしたガラスでできています。
反射光を押さえるために特殊なコーティングやガラスを使用していますが、それでも吸収しきれない光は反射します。
発電所の近くに住宅があった場合、夏場は反射光で室温が50度以上になってしまう場合や眩しくて困るなど、裁判にまで発展してしまう可能性があります。