まず、J-クレジット制度について簡単にご説明いたします。
○J-クレジット制度とは
J-クレジット制度とは、省エネルギー機器の導入や森林経営などの取組による、CO2などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度のことをいいます。このクレジットをつくる人と使う人で主に分けられ、この循環を行うことでエコな社会の実現を目指すというものになります。
このJ-クレジット制度にはクレジットをつくる人とクレジットを使う人に分かれており、つくる人が使う人にクレジットを売却することで、つくる人は売却益を得ることが可能です。
そこで今回は、J-クレジットの売却方法についてご紹介いたします。
○J-クレジットの売却方法
・売却方法:J-クレジット・プロバイダー等による仲介
クレジットの仲介事業者(J-クレジット・プロバイダー等)を通じてクレジットを売却するものになります。クレジットの売却価格や売却方法は仲介事業者との相対取引で決定することになります。
・売却方法:「売り出しクレジット一覧」への掲載
創出した(あるいは創出予定の)クレジット情報を「売り出しクレジット一覧」に掲載することによりクレジット購入者を幅広く募ることができます。「売り出しクレジット一覧」には売却希望のクレジットの量や特徴(実施場所、地域、具体的活動内容)を掲載することが可能です。クレジットの売却価格はクレジット購入者との相対取引で決定することになります。
・J-クレジット制度事務局が実施する入札販売への参加
J-クレジット制度事務局が実施する入札販売でクレジットを売却するものになります。入札販売を通じたクレジットの売却は、「売り出しクレジット一覧」掲載後6ヶ月以上が経過したクレジットのみが対象で、入札時期(売却機会)は年に1回~2回程度に限定されます。売却価格は指定できません。入札販売の落札価格が売却価格になります。対象クレジットをJ-クレジット登録簿のJ-クレジット事務局口座に預ける必要があります。
J-クレジットの売却方法としては主にこの3つの方法になります。それぞれ違った特徴がございますので、収益の見込める方法で売却をご検討されてみてください。