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基礎知識・コラム

2017/03/02

FITのプレミアム価格って?再生可能エネルギーの優遇措置について!

太陽光発電 単価

2012年に固定価格買取制度が始まってすぐに認定を受けた太陽光発電設備が、最近になっても新しく販売サイトに掲載されています。

電気の買取価格が高いのは魅力的ですが、早めに購入しないと全て売り切れてしまうのでしょうか?
また現在になっても新たな物件として掲載される理由を探ってみました。

優遇価格期間

固定価格買取制度は再生可能エネルギー発電設備の普及を目的とした制度で、電力会社が20年間固定価格で電力を買い取ることを国が義務付けた制度です。

制度開始から3年間は、再エネを集中的に普及するために「利潤に特に配慮する」(電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法第7条)と定められており、利潤が上積みされていました。

この3年間は「利潤配慮期間」といい、巷ではFITのプレミアム価格期間とも呼ばれています。

現在はこの3年間が経過し、太陽光発電の利潤配慮期間は廃止されました。
しかし国が認定した再生エネルギー発電設備のうち太陽光が9割以上を占めており、他の再生可能エネルギー発電設備の導入があまり進んでいません。
天候によって出力が大きく左右される太陽光に偏っている現状を改善するために、発電量が安定している水力や地熱発電等の買取価格の優遇を延長し、普及を促進する方向です。

稼働に至らない設備

経済産業省の資源エネルギー庁が発表した資料によると、認定を取得しているものの稼働まで至らない物件が数十万件にも上ります。
これだけの件数が未稼働で残っているなら前回の記事でお伝えしたような理由などで、最近になって販売に出てくるのも納得できますね。

買取価格の高いものを探したほうがいい?

とにかく買取価格の単価が他より高いもの、という観点で探すならそれが良いかもしれません。

しかし、より利回りの良い物件を探したいのなら単価だけにこだわらなくても見つけることができます。

何故なら、最近では売電単価の低下と比例して導入の際の初期費用まで一緒に下がってきています。
さらには過積載という方法もあり、利回りの点で考えると売電単価の違いが収益の決定的な違いにはなりえないといえます。