太陽光発電投資について調べると、専門的な用語が多く出てきます。太陽光発電の仕組みや技術を知り、購入を検討している発電所の設備がどの程度の発電を見込めるのか把握するためには専門用語を覚えるのは必要不可欠です。今回はその専門用語とともに、その仕組みと技術について触れていきます。
太陽光発電とは簡潔にいうと「太陽電池が太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換し、発電した直流電力をパワーーコンディショナー(PCS)によって交流電力に変換する」ことになります。私たちが電力会社から毎日受け取っている電力はこの交流電力になります。
太陽電池は電池という名称がついていますが、実際には電力を蓄電しているのではなく、変換した直流電流を交流電流に変換する「発電機」の役割となります。この「セル」と呼ばれる太陽電池の小さな板をつなぎ合わせて作られたものが太陽電池モジュール、一般的にいうところの太陽光電池パネル、ソーラーパネルになります。
モジュールもいろいろ種類がありますが、大きく分けて防水性に優れた「スーパーストレート構造」、軽量化された「サブストレート構造」、建材用によく用いられる「ガラスパッケージ構造」の3つがあります。
太陽光発電投資で用いられる発電システムは系統連系型システムになり、「太陽電池アレイ、モジュール、太陽電池架台、接続箱、パワーコンディショナー、既設高圧受電盤、新設高圧受電盤、売電用電力量計、売電用電力量計、PAS(気中負荷開閉器)、VCT(計器用変成器)、気温計、日射計、データ収集装置」で構成されたシステムになります。
自家用発電設備から電力会社の配電線(商用系統)へ電力を流すことを逆潮流ありのシステムと呼びます。
ちなみに住宅用の太陽光発電システム(10kwW未満)は、「モジュール、接続箱、パワーコンディショナー、分電盤、電力量計、モニタ」で構成されています。
また上記の系統連系型システムとは別の、離島や山間部の無電化地域で電力会社の系統から分離した形で用いられる独立型システムというものがあります。
太陽光発電の基本用語については、次回の記事にてお話ししていきます。