巷では太陽光の発電量をアップさせるために過積載が流行していますが、そういった発電設備の増設以外にも有効な方法があることをご存知ですか?
今回の記事では発電量アップのためのちょっとした技をお伝えします。
■ポイントは架台
発電所の設備でよく気にするポイントとしてパネルやパワコンなどがありますが、今回ご紹介するのは架台です。
架台とは、太陽光パネルを並べて設置する際の骨組みで、架台の支えがあって発電所が成り立っています。
地面に基礎を打ち、基礎に架台を組んでパネルを設置していくイメージです。
この架台の高さ(地面からパネル表面までの高さ)を高くすることでメリットを得られる場合があります。
■架台の高さ
パネルの地上高は、地面からパネルの一番低い位置までの高さのことです。
これが低すぎてもよくありませんし、高すぎても良いわけではありません。
■地上高を高くするメリット
架台の高さを高くするメリットはいくつかあり、
1.雑草の影響を受けにくい
2.草刈りがしやすい
3.影を避けやすい
4.パネル表面の温度上昇を緩和できる
5.積雪時に効果がある
特にこの5点が挙げられます。
▼雑草の影響
雑草の生命力はたくましく、放っておくとかなりの高さまで成長します。
伸びた雑草がパネルに部分的に影を落とすことで、パネルの一部分だけが熱を持ち始めて故障の原因になることがあります。(ホットスポット現象と呼ばれます。ホットスポット現象については別の機会にお伝えします。)
また雑草はアスファルトでさえも突き破るほどの強さを持っているので、太陽光パネルにとっても脅威です。
ここで注意していただきたいのは、架台を高くすることで雑草の影響を「全く受けなくなる」のではなく、あくまでも影響を「受けにくくなる」ということです。
したがって雑草を放置することなく、草刈りや防草シートなどの雑草対策をしっかりと施すことをおすすめします。
今回書ききれなかった分は次回ご紹介します。