太陽光発電物件を見ていると「低圧」「高圧」「特別高圧」といったように電圧が分かれております。この電圧区分は太陽光発電事業を始めていく上でかなり基本的なところになってきますので、今回はそれぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。
まず、低圧は発電出力が50kW未満の発電所のことを指します。太陽光発電の発電出力はパネルとパワコンの出力の小さい方が発電出力となりますので、仮にパネルの容量が100kWでも、パワコンの出力が49.5kWであれば低圧の区分になります。低圧は高圧、特別高圧と比べるとコストがかかりませんので、比較的金銭的な負担を抑えて太陽光発電事業を行うことができます。
高圧は、電気事業法で50kW以上の高圧連系の大規模発電所のことを指します。高圧発電所の場合、経済産業省令で定められる技術基準をクリアし、安全に維持・管理する義務が課せられています。また、電力会社へ毎月基本料金を払う必要があり、管轄消防署等へ保安規定を届け出も必要になります。さらにキュービクル(変圧器)の設置、電気主任技術者を選任なども必要になりますので、低圧と比べるとコストがかかってしまいます。
特別高圧は、2000kW以上の大規模発電所のことを言います。太陽光発電所では1000kWをこえる大規模太陽光発電所のことをメガソーラーと呼んでいます。特別高圧では設置工事の30日前までに工事計画届出書の届出が必要になりますし、運用者も発電量2,000kWでは第三種電気主任技術者が必要なのに対して15,000 kW以上では第二種電気主任技術者が必要になってきます。特別高圧の施設では、安全管理にも規制が厳しく、メンテナンスにも費用が大きくなってしまいますので、大企業が事業として行うケースが多いです。
以上、「低圧」「高圧」「特別高圧」についてご紹介いたしました。それぞれの良さがあり、負担になってしまう部分もございます。ぜひセカンドソーラーの物件購入をご検討の際もそういった点を考慮しながら選んでみてはいかがでしょうか。