太陽光発電はその名の通り、太陽の光を浴びて発電を開始します。
天候や気温などの気象条件によって発電量が増減するので、外的な要因に依存した発電方法といえます。
ではくもりや雨の日は全く発電しないのでしょうか?
太陽光発電と気象条件の関係について調べてみました。
■雨でも発電
まず、くもりや雨の日でも全く発電しないということは非常に少ないです。
雨が降っている日は目の前が真っ暗に見えますか?
雨の日の昼間は街灯がなくても周りを見渡すことができますよね。
つまりくもりや雨が降っている日でも少なからず太陽光は地上に照射しているということになります。
そして晴れよりも少ない日射量で発電するのは、近年の太陽光パネルの性能が向上してきたおかげでもあります。
■四季
日本には春夏秋冬の四季があります。
同じ晴れの日でも夏の晴れと冬の晴れでは発電量が違ってきます。
これは現在主流のシリコン系パネルで顕著にみられる特性で、温度によって発電量が左右されているのです。
地域によるので一概には言えませんが、単純な日射量が最も多い8月よりも5月の方が発電量が多いケースが良くみられます。
地域だけでなく気象条件によっても変動はありますが、5月の発電量が多くなるのはどこのメーカーの発表でも概ね合致しています。
■温度で発電量が変わる
なぜ8月よりも5月のほうが発電量が多くなるのか、それはパネルの温度に理由があります。
夏場はパネルの温度が70~80℃まで到達することもあります。
パネルの発電効率は25℃の状態での数値が記載されていて、温度が上昇していくたびに0.5%程度ずつダウンしていくといわれています。
■温度への対策
高温時の発電量の低下を最小限に抑えるためには、高温に強いパネルを採用したり、高温時に水を撒いて冷却するといった方法があります。
しかしすでに設備を設置した方はパネルを変更するのは現実的ではありませんし、冷却システムも確立されてはいません。
年間を通してみると発電量が低下するのは一部だけです。
月々の発電量で一喜一憂するのではなく、年間を通して希望通りの発電ができているかを考えるようにしましょう。