ここ数年で太陽光投資事業は再度注目を集めるようになってきております。初期投資も以前と比べ低くなってきたということもあり個人でも参入しやすい投資案件と言えるようになったのも理由の1つとしてあるかと思います。ですが、M&Aが増えてきた主な理由としては他にござますので今回は太陽光投資のM&Aがなぜ増えてきたのかについてご紹介させていただきます。
○太陽光投資について
まず、基礎的な部分から見ていきましょう。太陽光投資とは太陽光を電子エネルギーに変換して電気会社に売電することで収益を上げていくという仕組みとなっております。これは2012年に導入されたFIT(固定価格買取制度)を制度を利用しており、発電した電力を固定価格で買い取ってくれるということで安定的な投資となっております。
○太陽光投資のM&Aが増えてきている理由
前述にもあった通り太陽光投資事業のM&Aが増えてきております。その理由について見ていきましょう。
・FITの改正による厳格化
FIT法に大きな動きがあったのは2017年に改正された「改正FIT法」です。
厳格化された点として以下の点が挙げられます。
1.事業計画書提出の義務化
改正FIT法によって事業計画書の提出が義務付けられました。求められるのは、メンテナンスについても含めた事業計画で、これにより、メンテナンスを中心としていた事業者は負担が増加となりました。さらに、許可のみを得ていた売電事業者は、事業許可の取り消しを避けるために設備工事を行う必要性が発生し、それで、太陽光発電への設備投資実施が厳しくなる傾向となり、太陽光発電の事業譲渡に踏み切る状況の一因となっています。
2.出力抑制の導入
出力抑制は簡単にいうと電力の需要と供給のバランスが合わなくなってしまった際に電力の買取を制御するというものです。つまりは、売電する側が売電をストップされてしまいますので、当初見込んでいたような収益を上げることができなくなってしまったというわけです。
他にも
・特別一括償却
・出口戦略
といった理由がございます。
このように太陽光投資事業のM&Aがここ数年で増えてきております。発電所の売却を検討されている方はこの機会に検討して見てはいかがでしょうか??