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基礎知識・コラム

2021/12/20

MDGsとSDGsの違いとは

基礎知識・コラム

SDGsの活動が自治体や企業に求められる今、SDGsについてもっと理解していきたいところ。今回はSDGsの前身と言われているMDGs。具体的にどのような違いがあるのか見てきましょう。

○MDGsとSDGs

国際社会では、2015年以降の新たな開発目標である「SDGs(Sustainable Development Goals:SDGs):持続可能な目標」について議論が進められ、2015年9月の国連サミットで合意されました。引き続きMDGsで未達成であった課題は対応が必要とされ、特にMDGsから取り残された人々を重視する立場から、国内の格差に配慮する包括的な視点が一層重要となってきています。SDGsでは新たに世界各国共通の目標の達成に取り組むことが求められます。

MDGsは、人間開発分野における目標であり、途上国の貧困や初等教育、保健等の従来通りの開発問題が中心で、先進国はそれを援助する側という位置づけであったことに対して、SDGsは開発という側面だけでなく、経済面・社会面・環境面の3つの側面全てに対応することが求められています。

○MDGsとSDGsの違い

主にこの違いとして挙げられるのが、ターゲットの増加がございます。SDGsはMDGsと比べ、目標は8から17に増えただけでなく、ターゲットの数も21から169へとターゲットの数が大幅に増えています。SDGsの理念として「地球上の誰一人として取り残さない」を掲げており、持続的な社会を構築していくために、多岐にわたるターゲットを設定しました。

また、MDGsは途上国向けの目標だったこともあり、国連や政府といった取組主体を中心とした対策が多かったため、民間企業や個人が関心を持つまでにいたりませんでした。それに対しSDGsでは国連や政府といった取組主体はもちろんのこと、民間企業や個人などとの連携が求められています。

この点が主に挙げられる違いになってくるのではと考えられます。

MDGsからSDGsに進化したことで、企業でもSDGsの取り組みを始めやすくなったというところがあるのですね。

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