投資において、リスクを回避し損失は最小限に抑えたいものです。
太陽光発電への投資を行っている方はご存知の方も多いと思いますが、今回の記事では最近巷を賑わせている太陽光の出力抑制について書いていきます。
■出力抑制とは
平成27年1月に固定価格買取制度が改正され、出力抑制についての項目が細かくなりました。
発電事業者が発電した電気の受け入れを電力会社が一時ストップすること、それが出力抑制です。
出力抑制が行われている間は売電収入が入ってきません。
■出力抑制を行う順番
出力抑制の対象となるのは太陽光発電設備だけではありません。
日本国内にはさまざまな電源が存在しており、太陽光は順番でいうと5番目です。
順番は以下の画像の通りです。
■出力抑制を行う理由
出力抑制が行われると、せっかく発電した電気を買い取ってもらえず、貯めておくこともできず、捨ててしまうことになります。
なぜ出力抑制を行わないといけないのか、それは電力の需要と供給のバランスが保てなくなると、大規模停電が発生する可能性があるからです。
夏の昼間や冬の朝晩など空調を使用したりして電力の需要が多い時にはたくさん発電しても問題ないのですが、春や秋など比較的電力需要が少ない時期に電力の供給過多になると、変電設備が耐えられなくなり安定して電気を届けることが難しくなります。
■対策案
出力抑制が行われると売電収入が入ってきません。
つまり投資としてはかなりの痛手になると同時に、金融機関からの信用が下がり融資を受けられなくなり、太陽光発電事業自体に参入が難しくなります。
そんな時に有効的な方法として、出力抑制保険に加入することが挙げられます。
保険に加入することで、出力抑制だけでなくある程度の自然災害も補填できるので融資を受けられることがあります。
また土地付き太陽光発電では販売の際に物件と保険がセットになっていることもあります。
■出力抑制の実績
現在までに九州の離島で出力抑制が実施されています。
本土の、さらに50kW未満の太陽光発電設備では実施されるかどうかまだ分かりません。
さらに設置されている地域や電力会社の受け入れ状況などによっては、20年間1度も抑制されない可能性だってあるといえます。
出力抑制が心配な方は保険やシミュレーションをしっかりと確認してみてください。