前回は投資の利回りの「表面利回り」と「実質利回り」について書きました。
今回は様々な投資対象の利回りについて書いていきます。
株式
株式投資では株式の売買で利益を得る他に、配当金を受け取ることで利益を得ることができます。
企業によって配当をもらえる回数や金額にはばらつきがあります。
株式の売買よりも配当金を長期的に受け取ることを重要視するならば、配当利回りは大事なポイントです。
債券
債券とは、国や企業などが広く一般からまとまった資金を調達する目的で発行するものです。
購入すると定期的に利子を受け取ることができるほか、定められた期日まで保有すれば額面金額の償還が保証されています。
安定した国や企業の債券は償還の可能性が高いため、利回りは低めに設定されています。
反対に不安定な国や企業の債券は損失のリスクが高い代わりに、利回りが高くなる場合があります。
不動産
前回の記事で表面利回りと実質利回りについて書いた際に、その例として太陽光発電設備を挙げましたが、不動産も同様に表面利回りと実質利回りの考え方が重要になってきます。
不動産の表面利回りを見る場合には、満室時の家賃収入をもとにして計算するため、入居者が見つからない時は実質利回りは下がることになります。
他にも建物の修繕費や固定資産税などの経費がかかるので、不動産の購入を検討する時は表面利回りだけでなく、実質利回りについても考えるよう注意が必要です。
太陽光発電
最後に太陽光発電ですが、前回の記事や上にも書いたように実質利回りをしっかりと考えることが大事です。
太陽光の場合は入居者の心配は必要ありませんが、立地によって日当たりの良さなど変わってくるので、事前に年間の日射量をシミュレーションしたり必要な経費について考えてみると良いでしょう。
また固定価格買取制度により、出力が10kW以下の住宅用では10年間、10kW以上の産業用の太陽光発電では20年間に渡って電力を買い取ってもらえるので、10年20年の売電シミュレーションを見ることも大事です。