前回までの記事で、投資の種類を書いてきました。
今回は投資を行う上でとても大事な指標となる利回りについてのお話です。
利回りを理解し、投資についてさらに考えましょう。
■利回り?利率?それって何?
まずは混同されがちな「利回り」と「利率」について、言葉の意味を調べてみましょう。
利回り・・・(利率が額面金額に対する利子であるのに対して)投資元本に対する、利子も含めた収益の割合。
利 率・・・元金に対する利息の割合。
なんだか難しいことが書いてありますね。
ざっくりとした説明になりますが、利回りとは年間収益(利子も含める)の投資金額に対する割合のことです。
この数値が高ければ高いほどより多くのリターンが期待できますが、利回りが高い代わりにリスクが高いものや
利回りが低い代わりにリスクも低いという場合があるので、一概に利回りが高ければ高いほど優れた投資対象であるとは限りません。
■表面利回りと実質利回りって?
利回りには表面利回りと実質利回りという言葉があります。
表面利回りとは、年間の収入を購入額で割ったもので、経費などは計算に入れず、大まかな数値になります。
実質利回りとは、経費などの様々な要素を考慮して計算するのでより正確な数値が示されます。
したがって表面利回りよりも実質利回りの方が数値が低くなる場合が多いです。
太陽光発電設備を例に挙げてみます。
土地付き太陽光発電設備の購入に2000万円かかり、年間の売電収入の合計が200万円だとした場合、表面利回りは10%になります。
これの実質利回りを計算する場合、機器の故障を防ぐために定期的なメンテナンスを依頼したり、土地の税金や加入している保険など様々な経費を加味して計算をします。
したがって実質利回りは表面利回りの10%を下回ることになりますが、その他の投資対象と比べても太陽光の利回りは高い傾向にあります。
太陽光に限らず、不動産などに投資する場合には実質利回りの数値に気を付けて投資しなければいけません。