太陽光発電への投資は、株式や債券などの他の投資にはないメリットやデメリットがあります。
太陽光への投資を始める前にメリットとデメリットについて知っておきましょう。
今回の記事では主にメリットについて調べます。
■国が定めた制度がある
太陽光をはじめ風力や水力など、再生可能エネルギーで発電した電力を電力会社が一定価格で買い取ることを国が約束する制度があります。
それが固定価格買取制度です。
制度の中身としては、電力会社が20年間に渡り同じ価格で電力を買い取ることを義務付ける制度なので、金融機関から融資を受けている場合でも返済の見通しが立ちます。
また不動産投資では不動産を購入しても入居者が集まらないと利益は生まれませんが、太陽光発電は完成したものを購入し稼働を開始するだけで売電収入が入るので、リスクの低い投資対象で、メリットの1つです。
■利回りの高さ
例としてざっくりとした考え方ですが、土地付き太陽光発電所の利回りが10%程度あれば、最初の10年間で費用などを回収し、残りの10年間の売電のほとんどは利益とすることができます。
固定価格買取制度が20年で終了したのちに売電価格が下がってしまったとしても、すでに費用を回収した後なので利回りは高いといえます。
また年を追うごとに発電所の数が増えていることからシミュレーションの正確さも向上し、収支の予測を立てやすくなってきました。
■節税にも役立つ
経済産業省が打ち出した、生産性向上設備投資促進税制という制度があります。
これは質の高い設備への投資について、特別償却50%または最大4%の税額控除が適用できる税制措置です。
ただ手続きに時間を要する可能性が高く、平成29年3月31日までに申請をしなければこの税制措置を受けることができなくなります。
また売電を開始した後に申請を行っても、適用されない場合があるので細心の注意が必要です。
以上のように太陽光発電への投資には、他の投資対象にはない様々な魅力があります。
次回はメリットだけではなく、デメリットに目を向けてみたいと思います。