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基礎知識・コラム

2017/02/16

太陽光発電の低圧・高圧それぞれの魅力に迫る!~低圧編

太陽光発電 投資

太陽光発電設備の発電出力によって、低圧と高圧に分類されることが分かりました。

低圧・高圧それぞれの魅力を探っていきます。

低圧のメリット

・導入のための初期費用が安く済む
・維持費を抑えられる
・土地が広くなくても設置できる可能性がある
・所轄消防署への保安規定の届け出不要
・電気主任技術者の選任が不要
・キュービクル(高圧受電設備)の設置不要

まとめると、低圧は高圧より初期費用や維持費が安くて、届け出が必要な手続きは省略されることが多いので、初めての方でも太陽光発電事業に参入しやすいといえます。

低圧のデメリット

・初期費用は安いが、単価当たりでは高圧の方が安い
・土地探しに苦労しやすい
・数が多くなると管理が難しくなる

デメリット1つ目はどういうことかというと、単純に考えて1MW(=1000kW)の発電所を建設するためには、50kWの発電所を建設する約20倍の資材が必要になります。
1度に大量に購入すればメーカーの割引率が高まり、単価当たりでは高圧のほうが安く済む場合がありますし、発電所を1件建てるのと20件建てるのでは工事費も高くなります。

さらに低圧では200~300坪程度の土地があれば建設可能なことが多いのですが、こういった土地は地目が宅地の場合が多く、坪単価は上がります。
高圧は広大な山林や原野などを切り開き建設することが多く、宅地より坪単価が安い傾向にあります。

3つ目は単純に1件管理するのと20件管理するのは数が多いほうが大変だということです。
例えば低圧の方が高圧より手続きや申請に必要な書類の種類が少なかったとしても、低圧では発電所1基につき書類が1セット必要な場合があり、高圧の20倍の量の書類を準備しないといけないことがあります。

しかし、事業者がキュービクルを設置しない分、電力会社が自社の設備を補強して負担することは不公平だとし、平成26年4月1日以降、分割案件は設備認定を受けることができなくなりました。

今回は低圧の太陽光発電のメリット・デメリットについてかきました。
分割型の認定が受けられなくなった今、高圧にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。