以前の記事で太陽光発電への投資には、様々なメリットがあることをご紹介してきました。
今回の記事ではメリットと表裏一体である、太陽光発電へ投資するデメリットについて考えます。
■自然には逆らえない
太陽光発電だけでなく、風力など他の再生可能エネルギー発電設備にも言えることですが、天候や災害などの影響を受けます。
太陽光発電の場合、日光が当たらない夜間は発電をすることができません。
曇りや雨の日の発電量は晴れの日と比べると少ないですが、雨の日でも発電量が全くのゼロということはありません。
それは最近の技術の進歩によって太陽光パネルの最大出力が高まっており、日の出から日没まで可能な限り発電できるように進化しているからなのです。
また日本には台風がよく上陸しますが1年中吹き荒れているわけではなく、長くて数日で去っていきます。
被害を受けた場合でも災害保険や売電補償といったサービスに加入しておくことで損失は最小限にすることが可能であり、保険で十分補えます。
■出力抑制が実施される可能性がある
発電された電力が需要に対して供給過多の場合に、売電が制限される場合があります。
しかし現在までに実例があるのは九州の一部離島のみであり、本土での出力抑制は頻繁に起きることではないと予想されます。
ちなみに、出力抑制の可能性が低くても心配な方へ向けて出力抑制補償といった保険もあるようです。
■制度終了後の設備はどうなる?
20年間の固定価格買取制度が終了した後の太陽光発電所は、売電価格は、売電先が電力を買い取ってくれるのか、実は誰にも分からないのです。
しかし原発が停止している現在では、燃料のほとんどを外国からの輸入に頼りながら火力発電をフル稼働させており、それでも電力不足に悩まされている側面があります。
したがって将来的には火力より稼働コストが嵩まない太陽光が重宝されるのではないかと予想されます。
また電力自由化が2016年4月よりスタートし、電気の買い先も売り先も自由に選べるので、大手電力会社が買取をしてくれなくても選択の幅は狭くはないといえます。
以上太陽光のデメリットについて書きましたが、対策次第ではデメリットによる損失を最小限に抑えることが可能だと思います。
デメリットを回避するための選択しはこれからどんどん増加していくので、自分に合った方法を見つけてデメリットと付き合っていきましょう。