投資には大きく分けて2つの種類があり、前回の記事では金融投資について書きました。
今回はもう1つの物的投資について書いていきます。
■物的投資
物的投資とはその物自体に価値があるものが対象で、不動産や機械設備、製品、金や銀、美術品や原材料への在庫投資などがあります。
太陽光発電への投資も、太陽光発電所という機械設備を購入し、売電した利益を得るので物的投資の1つになります。
物的投資についていくつか例を挙げてみます。
不動産投資
不動産投資は、投資用に不動産を購入して運用することです。
例えばアパートなら、入居者が住むことで家賃収入による利益が期待できます。
また不動産そのものに価値があるため、株式や債券のように価値がゼロになることはほとんどありません。
金や銀など
金や銀などの貴金属も物的投資の対象になります。
紙幣や株式はその信用の上に成り立っているので、それがなければただの紙切れ同然になってしまいますが、金や銀にはそのもの自体に価値があります。
金や銀の価値は世界情勢などにより増減がありますが、ゼロになってしまうことはないため、万が一に備えて金を集めている投資家もいます。
太陽光発電所
近年、爆発的にその数を伸ばしているのは太陽光発電への投資です。
以前の記事に書いた固定価格買取制度(Feed-in Tariff,FIT)という、長期に渡り国が電力を買い取ってくれる制度があるため、株式や債券に比べてリスクが低いといえるでしょう。
太陽光で発電した電力の売電方式には余剰売電と全量売電の2つの方式があります。
余剰売電は発電した電気を消費したうえで余った電気を売電する方式で、全量売電は発電した電気をすべて売電する方式です。
最近増えている野立ての太陽光発電所では、発電した電気を全量買い取ってもらうことができるため、余剰と比べるとより投資色が強いといえます。
前回の記事から今回の記事にかけて、投資の種類について書きました。
次回は投資の利回りについて書いていきたいと思います。