安定した収益性から人気のある太陽光発電投資ですが、中には様々な理由で失敗し、大きな損失を出してしまったという声を聞きます。前回に続いて、今回もその失敗例から対策方法までお話ししようと思います。
太陽光発電所の発電量のシミュレーションは、
これらを元に計算されます。この3点のうち一つでも正確なものではない場合、シミュレーションも大きく狂ってきます。その結果、実際の発電量とかけ離れた予測値となり、それを鵜呑みにして購入すると大変なことになります。
販売会社もシミュレーションを公表していますが、高額な投資案件となりますので、やはりご自身でもシミュレーションを算出できるよう計算方法を覚えていた方が良いでしょう。
売電収入=売電価格×売電量
太陽光発電は固定価格買取制度により、発電した電気を電力会社が一定価格で20年間買い取ることで売電収入を得ることができます。計算としては、売電契約を行なった時期の買い取り価格(2018年時点では18円)と設置場所の日射量から発電量を算出します。日射量が適正かどうかはNEDOなどのサイトを見て確認しましょう。
初期費用はその発電所ごとに発電容量によって異なります。
2018年11月資源エネルギー庁が発表した「調達価格等算定委員会」の資料では、10kw以上の産業用太陽光発電所はkWあたり年間5,ooo円以上のランニングコストがかかると表記されています。主な内訳は以下になります。
中古太陽光発電所の購入を検討する上でも、実際に稼働したデータがあるとはいえシミュレーションは重要な判断材料になります。これらを把握し、適正な価格を出している販売会社から購入するようにしましょう。