2012年にFITが導入され太陽光発電も投資案件として爆発的に広まりました。ですが、なぜ投資家が一気にこの案件に食いつくようになったのでしょうか。その要因の1つとして「グリーン投資減税」があります。
○グリーン投資減税とは?
青色申告書を提出する個人及び法人が、対象となるエネルギー環境負荷低減推進設備を取得、製作または建設し、かつ1年以内に事業の用に供した場合に、取得価額の30%特別償却又は7%税額控除(中小企業者等のみ)のいずれかを選択し税制優遇が受けられる制度です。
特別償却や税額控除に関する具体的な限度額は以下の2種類からなっており、どちらか一方を選択することができます。
・特別償却
平成28年4月1日から平成30年3月31日までの期間内に取得し、その日から1年以内に事業の用に供した場合、事業の用に供した日を含む事業年度において30%の特別償却ができます。
・税制控除
中小企業者等は、特別償却及び即時償却に加え、7%の税額控除との選択が可能です。ただし、供用年度の所得に対する法人税の額(個人の場合は供用年の事業所得に係る所得税の額)の20%相当額が税額控除の限度となります。また、対象となるエネルギー環境負荷低減推進設備の中でも、プラグインハイブリッド自動車、エネルギー回生型ハイブリッド車、電気自動車等の車輛及び運搬具に関しては税額控除が認められず特別償却のみとなってしまいます。
グリーン投資減税ではこのように特別償却か税制控除を受けることができましたので、投資家の中では税金対策として注目を集めておりました。
上記にもあります通りグリーン投資減税は現在廃止されており、申し込んで特別償却をすると言うことはできなくなっております。
○中古太陽光はそんな特別償却目的の物件が増えております。
中古太陽光の物件はこのような特別償却期間を終えて売りに出された物件も多く、実績も順調といった物件も年々増えてきております。そういった物件が中古太陽光としても狙い目ですので投資を検討する際は早めに検討することをお勧めいたします。