太陽光にそこまで詳しくない人は過積載と聞いて、
「何かを積みすぎているの?」「危険な行為じゃないの?」と思うかと思います。
大雑把に言うとそのとおりですが、もしかしたらイメージしていることと少し違うかもしれません。
今回は「過積載」について解説していこうかと思います。
まず、「過積載」とは?
太陽光発電での「過積載」とは設計上のお話になってきます。
太陽光発電をするまでの仕組みを簡単に説明しますと発電パネルで
電気エネルギーを生成しパワコンを通じて電力会社に売れるように電力を整えます。
ということはパワコンが出力できる電力量が少なければ電力会社に売れずに捨てられてしまいます。
これとは逆に太陽光パネルの設置容量を少なくしてもパワコンの出力量を持て余す結果となってしまいます。
このままだと正直出力に対してムダが出てしまうというわけです。
こういったこともあり多くの事業者は太陽光パネルの設置容量を増やし
パワコンの定格容量を上回るようにしました。これを「過積載」と呼びます。
パワコンをパネルの設置容量に対して決まっている容量より増やしていき
ピークカットしていくことで多くの利益を生み出すことができるようになった
ということで過積載をする選択肢が出てきました。
このように「過積載」にすることで設備効率も上がり収益自体も上げることが可能ですが、
その分ピークカットする分の電力を失ってしまったり、
太陽光パネルの購入費用もその分上がってしまうというデメリットもございます。
「過積載」をする上でバランスは大事になってきます。
中古太陽光は特に注意!FIT開始後のペナルティ!
過積載の場合FIT認定を取得したのちに気を付けなければならないことがあります。
それが、
「FIT認定後に太陽光パネル容量を3%以上もしくは3kW以上の増設、あるいは20%以上の減設」
を行うことでペナルティが課せられてしまいます。
その内容がこちら!
10kW以上2MW未満の太陽光発電へのペナルティ
「買取価格が最新の単価に変更される」ので、タイミングが悪ければ売電価格が下がってしまいます。
2MW以上の太陽光発電へのペナルティ
2MW以上の太陽光発電は入札制度の対象になります。
落札された太陽光発電へのペナルティは「落札者決定が取り消され、2次保証金が没収」されてしまいます。
このように、過積載を知識なく行うことは危険です。
太陽光投資を行う上で知識は最低限つけておいたほうがいいかもしれません。