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基礎知識・コラム

2019/07/01

太陽光設備廃棄による問題が今後起こる!?

基礎知識

2012年からFIT法(固定価格買取制度)が制定され産業用太陽光設備を導入する投資家が爆発的に増えました。いろんな地域で太陽光設備を見かけることも増えたかと思います。ですが、それと同時にFIT期間が終了したのち太陽光設備の廃棄が出てくる可能性が出てきてしまします。何も知らないとクリーンエネルギーを生み出すための事業なのに逆に環境汚染につながりかねません。今回はそういったことを無くすためにも産業用太陽光設備の廃棄について知識を深めていただければと思います。

 

〇太陽光設備の廃棄とは?

まず太陽光設備の太陽光パネルは一般的に「産業用廃棄」として扱われます。太陽光パネルは種類によっては適切な処理が必要になります。セレンやカドミウム、鉛などの有害物質が含まれておりますので処理の仕方を間違えると環境汚染になりかねませんので廃棄をする場合は気を付けなければなりません。

 

〇太陽光廃棄の問題点

まず1つ挙げられるのが、事業者が廃棄・リサイクル費用を確保していないことです。やはり前例があまりないということもあってか太陽光設備の廃棄に関する情報は簡単に耳にすることはありません。ということもあってか太陽光設備に関する知識がない事業者が多いです。実際に有害物質が含まれているか含まれていないかがわからないまま産業廃棄処理業者に回してしまい、不適切な処理が行われていることがあったようです。2017年に総務省が行った調査によると事業者の8割が有害物質の情報提供を行っていないそうです。産業廃棄処理業者も約6割が中の確認まではおこなっていないそうですので事業者と産業廃棄物処理業者の連携をどうするかというところが今後の課題になってくるかと思います。

 

FIT期間が認定から20年になりますので2032年ころからこの問題は深刻になってくる可能性が高いです。いま実際に稼働させている方はもちろん、太陽光事業を検討されている方も太陽光設備の廃棄については知っておいた方がいい知識の1つと言えるかと思います。