2012年に固定価格買取制度ができて以降、産業用太陽光で投資ができるようになり設備を導入する方がかなり増えました。そんな太陽光投資なのですが、2040年付近で大きな問題が出てくるのではと予想されております。それが、「太陽光設備のごみ問題」になります。FIT期間は20年とされておりますので2012年に導入された事業者は2032年にはFITによる買取期間が終了いたします。その後の処理についてあまり前例がございませんしメーカーもパネルの性質について情報を出しておりませんので何も知らずに廃棄してしまうことで環境汚染や人体に悪影響を及ぼしてしまう可能性が出てきます。今回は現在、太陽光設備廃棄に関する懸念事項をいくつかご紹介させていただきます。
〇不法投棄・放置
上記にもあります通り、適切に廃棄されないという可能性が出てきます。借地にて行われている産業用太陽光発電の場合、借地期間が終了する際に現状復帰が義務付けられておりますので基本的に放置をするということはないかと思います。ここでの問題は自分の所有する土地で太陽光発電事業を行っている場合です。正直、廃棄に関しても大きな額の費用が動くことになります。そういったことがあってか不法投棄や放置されてしまうことも考えられます。太陽光パネルの中には有害物質も含んでおりますので環境へ悪影響を及ぼしてしまうリスクもあるので投資を行う際は廃棄の分までしっかり考慮したうえで積み立てていったほうがいいと考えられます。
〇有害物質の流出の可能性
上記でも少しふれましたが、太陽光パネルの中には有害物質が含まれておりますので適切な処分方法があります。これはメーカーによって異なりますので注意が必要です。こういった太陽光パネルに含まれる有害物質が産業用廃棄物処理業者に伝わっていないことより適切な処分がされていないことが見られるそうです。こうなってしまっていることで有害物質の流出や拡散されていく可能性が高くなります。今後、太陽光パネルメーカーによるパネルの性質の情報開示が必要になってくることが出てくるかと考えられます。