太陽光投資を検討していく上で見ていきたいポイントの1つとして収益率があるかと思います。物件情報に掲載してある利回りは大まかな指標であるのでその利回りだけで収益率を見ていくのは正直難しいです。そこで注目すべきところが「IRR(内部収益率)」になります。
まず、「IRR(内部収益率)」とは!?
細かい例でいうとビジネスマンでない限り難しい用語になりますのでめちゃめちゃ簡単に説明しますと「投資期間内における1年間の利回り」という意味の用語になります。
IRRと利回りは違いがございますのでここも説明させていただきます。
定期預金の固定金利のような毎年同じ金利を得ることが出来る投資の場合はIRRと利回りが同じになりますが、太陽光投資や不動産投資などになると異なってきます。これらの利益は不安定ですので毎月のキャッシュフローが基本的には同額ではありません。毎月の利益と運用期間がバラバラな投資対象を比較し、収益性の高さで判断できるのがIRRになります。
一方で利回りは、投資額に対する年間の利益の割合を差します。つまり、投資をする前に確認しておきたいのがこのIRRになります。
〇IRR算出方法
なんとなくIRRの意味についてご理解はいただけたかと思いますが、実際に算出するとなると抵抗を感じてしまう方もいらっしゃるかと思います。今回はエクセルで簡単に太陽光発電投資のIRRを算出する方法をご紹介させていただきます。
まず「初期投資額」「投資期間」「毎年の利益」の数字が集まったら以下の手順で計算しましょう。
1.エクセルに初期投資額を入力し初期投資額はマイナスで入力します。
2.20年目までのキャッシュフローを入力します。
3.関数の「IRR」を選択して範囲を初期投資額から20年間のキャッシュフローを選択しましょう。推定値は入力しなくていいです。
4.計算結果を「%」表示にして少数第2位まで表示すると、IRRの値を見ることができるようになります。
以上が計算方法になります。ただし、経年劣化やランニングコストが含まれていませんので考慮する必要があります。
是非、太陽光投資を検討する前にこのIRRを算出し投資の判断材料にしていただければと思います。