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基礎知識・コラム

2019/09/29

太陽光パネルに含む有害物質の危険性(カドミウム)

基礎知識

連日にわたって太陽光発電投資後の廃棄問題に関して記事にさせて頂いております。詳細に関しては記事の方をご覧いただきたいのですが、簡単にまとめますと廃棄する際に必要な廃棄費用を確保していない投資家が多いこと、廃棄方法がわからないもしくは捨てられない事情があり不法投棄が続出してしまうのでは無いかという所です。

 

では、そういった太陽光パネルを廃棄できない人たちがやむを得ず正しくない方法で処分してしまった場合、どういった危険性があるのでしょうか。それは主に有害物質の発生になります。今回はその太陽光パネルから発生する有害物質の危険性についてご紹介させていただこうかと思います。

 

○太陽光パネルに含む危険な有害物質について

 

意外とあまり知られていないようなのですが、太陽光パネルには危険な有害物質が含まれている場合があります。特に海外製の太陽光パネルに多く見られるのが「カドミウム」という物質。この「カドミウム」は四大公害病の一つともいわれている「イタイイタイ病」を引き起こす原因となった物質と言われています。ですので、日本ではカドミウムを含んだ太陽光パネルの製造は禁止されています。

 

○なぜ、公害を引き起こすカドミウム を使用するのか?

 

これに関してはコストの面が大きいと言われています。カドミウムを使用することで太陽光パネルのコストにつなげることが可能になっております。海外メーカーでは低コストの太陽電池として多くでまわております。また、カドミウムは光吸収の性能にも優れており大面積での生産にも使われていますので産業用太陽光発電に向いていると言われております。

 

それでも、やはりカドミウム は日本でのイタイイタイ病といった公害があったので処理方法に関しては考えていかなければなりません。FITで導入している太陽光発電設備の多くは2030年代に固定価格の買取が終了するので廃棄をするところが増えてくるかと思います。2030年代に大量の太陽光パネルの不法投棄や正しくない処理方法で公害が発生しないように投資家様一人一人の意識づけが重要になってきます。