前回は設備利用率について計算式までご紹介させていただきました。
記事:設備利用率について
今回は設備利用率と混同されやすい「稼働率」があるのですが、その設備利用率と稼働率のちがいについてご紹介させていただきます。
風力発電では設備利用率は20%~30%あるのに対し、稼働率は90%以上あるのが普通だと言われております。このように設備利用率と稼働率は意味合いは似ておりますが大きく異なっております。
〇設備利用率と稼働率とでは○○に対する数値であるのかで異なる
上記にもあります通り設備利用率と稼働率とでは内容は似ていても大きく異なります。これは何に対する数値であるのかというところを理解しておかなければなりません。まず、「設備利用率」は「発電量」に対する数値になります。ですので、こちらは具体的な発電量を算出ための計算で使うことが可能です。
対して「稼働率」は「時間」だけに対する数値になります。ですので雨の日で発電量が少ない日でも、快晴でたくさん発電した時でもその日一日稼働していれば稼働率は100%になります。
このように設備利用率は発電量に対する数値、稼働率は時間に対する数値になります。
割と現在でもこの設備利用率と稼働率が混同してしまっている方が多いです。新聞やその他メディア媒体でもそういった誤用が見られることがあります。ですので、この設備利用率と稼働率が出てきたらしっかり意味を理解しておきましょう。
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